WHO(世界保健機構)の発表によると、2013年版世界保健統計で日本が長寿世界一になりました。
日本の平均寿命は83歳で世界一位
男女別で見ると、男性は79歳で12位、女性は86歳で1位
実はこの1位の座、もう何年も前から日本の定位置だったのですが、昨年は東日本大震災の影響により香港に1位の座を奪われておりました。
これを、『日本は確実に復興に向かっている』とみるか、
『日本の高齢化は歯止めがきかない』とみるか、あなたはどう感じるでしょうか?
さて、ここまでは『保健』の話しですが『保険』的側面からこれを捉えて考えると、
高齢化が拡大する現状は保険でのリスクヘッジが難しい傾向にあると言わざるを得ません。
大勢の中の1人に発生するリスク確率を割り出して、それを大勢で分担するのが保険の基本構造ですから、リスク発生の確率が高ければ保険として成り立たなくなってしまうためです。
例えば、自動車保険の年齢別値上げも高齢者のリスクが高まっていることが原因ですし、高齢化でニーズが高まっていても、安価で加入できる条件の良い介護保険(民間)はなかなか見あたらないのが現状なのです。
それでも、昨今の動向を見ると長期金利の上昇や市場ニーズの変化など、新しい保険をリリースできる条件が整い始めていることも事実で、
個人的には若い人向けに要介護状態になった時の補償を追加した年金などが発売されないかと期待しています。
(*このような商品は、先述した『保険』的要素が小さく、自分で使う資金を積立てる要素が強いために高齢化でも成り立ちますが、積立期間が短いと保険料負担が大きくなるため、構造上若い人向けの商品となります。)
長寿は喜ばしいことなのに、経済的不安が拭えないなんてイヤですよね。
平均寿命100歳なんて時代が来ても大丈夫なように、今から老後資金の準備はしっかりしましょう。