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政治・経済

富岡の事業仕分けを考える

富岡市では政府の事業仕分けに習って富岡市の無駄を仕分けする作業を行っている。

この活動は概ね歓迎できるもので、無駄を省くことはあらゆる物が減少する時代の必須条件だろう。

しかし、この仕分け対象として、無駄とは言えない物が含まれていて、明確なビジョンの無いまま一義的な損得だけで切り捨てられる事があったら、それは富岡にとって大きなマイナスに他ならない。

国の事業仕分けでも、「2番じゃダメなのですか?」というセリフで話題になったスーパーコンピューターが、先日2位の中国を大きく引き離した処理速度で世界一に返り咲いたことは記憶に新しく、まさに「投資すべき物にはしっかり投資する」「損得の判断は決算書で行わない」事がいかに重要なのかを著すエピソードだと思うが、多くの場合一度張られたムダのレッテルを挽回することは難しい。

そんな事を危惧しながら注目していたが、22年度の結果は「見直し」「一部見直し」が多く「民間」が2件。

驚くべき事に「廃止」は無かった。

これはデキレースではないか?

初めから見直しが必要を思われる案件や損失が多くて風当たりの強い物だけを選出したに過ぎず、議会で行えば良かった物を「仕分け」パフォーマンスに乗っかっただけに思える。

見直し、一部見直しも運営方法や体制に関する意見が多く、そもそもこれまで行政がちゃんと指導してこなかったことを露呈したにすぎない。

一方で良かった点は、市民の意見を行政の予算配分や事業に反映させるという点で、これは非常に評価できる。

市議会議員は益々存在価値が無くなるので、真っ先にここを仕分けすれば、市長の評価はうなぎ登りだろう。

猛暑による陽炎だろうか?

市長と民主党が重なって見える。